頭痛持ちの頭痛はどんな頭痛?
日本人(15歳以上)の3人に1人は頭痛持ちの頭痛(慢性頭痛)に悩まされています。一口に頭痛持ちの頭痛といっても、おもに以下のような片頭痛、緊張型頭痛、群発頭痛の3種類があり、痛みの起こるメカニズムが違いますが、それぞれに効果的な治療薬があります。
下のチェックシートで思い当たる項目の数が多いほど、そのタイプの頭痛に当てはまります。
片頭痛 チェック項目が3つ以上あれば、ほぼ確実
解説
慢性頭痛で悩む人の約25%は片頭痛。片頭痛はときどき起こる頭痛で毎日は起こらないのが普通です。頭痛のない時はケロッとしていますが、頭痛が始まると1〜3日間続き、ひどくなると脈打つような頭痛で、動くとつらい。その点、動くと痛みが少し紛れる緊張型頭痛と対照的です。吐き気がしたり、実際に吐くこともあります。片頭痛の名のように片側が痛むが、両側の痛むことも少なくありません。頭痛はストレスの最中よりストレスから解放されたときに起こりやすく、頭痛が起こる気配を感ずる(前兆や予兆)ことがよくあります。働き盛りの女性に多く、月経の前や途中に起こりやすいひともいます。体質的、遺伝的な病気ですが、脳の反応性が敏感な体質で、そのこと自体は悪いことではなく、良い仕事をする人が多いのですが、頭痛では損をします。10〜15歳ころから始まり、年齢とともにひどくなります。
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緊張型頭痛 チェック項目が3つ以上あれば、ほぼ確実
解説
慢性頭痛で悩む人の約60%はこの頭痛といわれ、もっとも多い慢性頭痛です。中高年にも多く起こります。毎日のように、頭をしめつけられるような頭痛で、一日中続くが、夕方にひどくなることが多い。ストレスの最中に起こりやすく、ストレス頭痛ともいわれます。この点は、片頭痛がストレスから解放された時に起こりやすいのと対照的です。身体的ストレス、精神的ストレスのいずれでも起こります。身体的ストレスは頭を支えている首の周りの筋肉のこりが原因となり、首から頭の周囲の筋肉が締め付けられ、ギューッと圧迫される頭痛です。不自然な姿勢や、うつむき姿勢などが原因となりますので、長時間のパソコン作業は要注意です。
※片頭痛と緊張型頭痛の両方が起こる混合型もあります。仕事のストレスがかかる平日は緊張型頭痛が続き、休日、ほっとしたときに片頭痛になる場合は、このタイプと考えられます。
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群発頭痛 チェック項目が3つ以上あれば、ほぼ確実
解説
若い男性に多い。群発地震のように、ある一定の期間(群発期)だけ毎日のように頭痛が起こります。頭痛は1〜2時間と短いが、激しい頭痛でじっとしていられないほどです。片側の目の奥が強く痛むのが特徴です。痛みのある側に、目の充血、鼻水、額の発汗がみられます。アルコールを飲むと群発期間中は確実に頭痛がおこりますが、群発期間がすぎるといくらアルコールを飲んでも頭痛は起きません。
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