頭痛専門外来

(4) でも、夫がわかってくれました


 「毎日ダイアリーつけていたら、夫がみてくれました。ちょっと嫌だったけど、それが正反対の結果でした」
「ご主人はなんといわれたのですか?」
「おまえのこと、誤解していたって。頭が痛いことはわかっていたから、出来るだけ私に協力した。でも、さすがに、しょっちゅう機嫌が悪かったり、せっかくの旅行の楽しみをぶちこわしたり、嫌な性格だと思っていたそうです」
Aさんの夫は、妻が頭痛の時に苦しんで吐いたり、血の気の引いた青い顔をしているのを何回かみていたので、理解はしているつもりだった。だが、『頭痛で息もつけない』、『話すと頭にひびいいて辛い』、『思考能力が低下』といった妻のダイアリーのメモを見て、改めて妻の頭痛の辛さがわかった。
「大変だね」夫はいった。「頭痛持ちの頭痛は、病気だね。医学がこれだけ進歩したんだから、治す方法があるはずだよ」と、Aさんを励ましてくれた。そして、今日、病院に付き添ってきてくれた。

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