(5) 家内の頭痛は病気だと思います
Aさんの夫は、Aさん、あるいは片頭痛のつらさの理解者になっていた。
「結婚以来、時々、片頭痛があるとは言っていました。でも、頭痛のないときはとても活発で、仕事好きで、笑顔が耐えない人です」
「最近、頭痛がひどくなってきたのですか?」医師は夫からの情報も大事だと思った。
「二人目の子供が生まれた頃から、頭痛がひどくなったようです。痛み止めを沢山飲んで頑張っているのがわかりました。でも、ひどいとき、それが片頭痛ですか?その時は
人が変わったようになります。生あくびばかりしてみたり、なにかキラキラしたものが見えるといったりしたこともあります。とにかく、不機嫌で話しをしなくなり、頭痛がひどくなると、まさに寝込んでしまいます。ゲーゲー吐くのもそうですが、つわりの最悪の時期に少し似た感じもしました。いずれにしても私にはなにも出来ないのですけれど」
Aさんの夫は、しっかりとAさんの頭痛を観察していた。
「確かに、つわりの時のように、無性になにか食べたくなるともいってました。ただ、妊娠中は頭痛がほとんどなくて、不思議に思っていいました」
「そうです。妊娠中は片頭痛はおこらないのが特徴です」医師は相づちを打った。
「でも先生、家内の頭痛はなにか原因のある病気のような気がします。治療法はないのでしょうか?」
前頁
次頁
Top of page