頭痛専門外来での診察風景

(11)薬の注意事項


ドンペリドンは良く使用される薬であるが、連用しすぎると脳のプロラクチンというホルモンが増加する。まれに乳汁の分泌の起こる若い女性もあり、知っている必要がある。また、不妊治療の際、女性ホルモンを測定するとプロラクチンが値を示し、不妊治療がしにくくなることもあり、注意が必要である。
処方薬の承認にあたっては、効果とともに副作用にも注意が払われ安全性が確認されている。それでも、各個人により副作用の起こることがある。気がついたことは、頭痛ダイアリーに記録しておいて、忘れずに医師と相談する。痛み調節系活性の目的で飲むアミトリプチリン(トリプタノール)も、緑内障や前立腺肥大の症状を悪くする可能性があるので、その場合は使用しない。

(10)片頭痛の治療薬
(12)緊張型頭痛はどうするか
診察風景

H23.03.03.
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