頭痛専門外来での診察風景


(1)どんな頭痛ですか?


(Aさんの診察) 36歳女性、主婦、Aさん
問診票には、質問に答える形式で頭痛の経過がざっと書かれている。
医師は問診票に目をとうした後、呼び出しマイクのボタンを押す。
「Aさん、診察室にどうぞ」


(2)頭痛で会社を休んだことがあるか?


頭痛の問診では、頭痛による支障度合い(頭痛の悩み、辛さ)を聞くことは頭痛診療で大切なポイントである。

「お待たせしました、Aさんどうぞ」と呼びかけながら、患者さんの様子を見る。
Aさんには、不安、やっと話しを聞いてもらえそうな期待、半分あきらめの気持ち、など様々な表情が感じられた。
「今日は、頭痛でいらしたんですね」 医師は問診票を見て年齢を確認し、問診を始めた。
「いつ頃から、どんな頭痛ですか」 最初の質問。
「ええ、ひどい頭痛で、最近は毎日です」
「いつ頃からですか」
「約3年前からですが、この頃ひどくて、先週も会社に行けない日がありました」
「結構、つらい頭痛ですね。頭痛はひどくなると、どんな感じですか」 医師は、具体的にどんな頭痛かが知りたい。
「頭全体や、前の方だったり、後ろだったりしますが、頭がギューっと強く締め付けられます。先週は、会社に行くのに駅まで歩いたのですが、途中で辛くなり家に帰りました。」 Aさんは、最近経験したひどい頭痛を思い出しながら話す。
「似たような頭痛は、今までも時々ありました」
「はい、3年前からひどくなったと思います」

(1)どんな頭痛ですか?
(3)片頭痛か?

H23.03.03.
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